【インタビュー】いま自転車保険が必要な理由…au損保 柳専務

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au損害保険 柳保幸専務
  • au損害保険 柳保幸専務
  • au損保は10月、「あ・う・て」、「自転車の日」の紹介を行なった。
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au損害保険は、主力の自転車保険で示談代行やロードサービスなどのサービスを盛り込んだ新商品の展開を開始する。au損保の柳保幸専務取締役は自転車を取り巻く状況にマッチした保険を提供したいと強調する。

◆携帯電話会社の枠を超えたサービス提供を目指す

---:新しい保険商品ブランド『あ・う・て』の展開が始ましたが、まず導入の背景からお聞かせください。

柳専務(以下:敬称略):我々はKDDIとあいおいニッセイ同和損害保険の合弁会社で、もちろんauのユーザーのみなさんに広く保険を利用して頂くというのは、大きなひとつのテーマとしてあります。が、それ以外のユーザーさまにも入って来てもらいたい。携帯会社に偏らずに広くいきたいというスタンスでやってきました。

しかし、au損保という名前なので、他の携帯会社のお客様でも加入できますよ、と言ってもなかなか認知されていないという問題がありました。そこでホームページからオレンジ色のau損保のロゴを外すとともに、新たに『あ・う・て』というブランドを立ち上げて、幅広いユーザーに訴求していこうと考えました。

---:新ブランドの導入に合わせて主力の自転車保険も大きく変わりますね。

柳:自転車対歩行者の事故が増えていて、それに伴い賠償金額も高額になっているという状況にあるにも関わらず、我々も含めて保険会社がそれにマッチングした保険を提供できていないという実態がありました。

そこで10月1日以降を補償開始日とする新保険あ・う・て「じてんしゃ Bycle(バイクル)」では、個人賠償責任最大1億円、入院日額同6000円、死亡・後遺補償同400万円の従来型の補償に加えて、事故を起こして加害者となった場合の示談代行サービスや自転車のロードサービスが受けられるようにしました。さらに自転車事故でケガをした場合の保険金は入院日額、死亡・後遺障害とも倍額を支払うという内容になっています。

---:示談代行サービスは自動車保険では当たり前ですが、自転車ではどのような状況なのでしょうか。

柳:従来、自転車保険にはありませんでした。当社バイクルは、どのコースに加入しても示談代行サービスがつきます。

◆自動車に比べ未整備の自転車保険に商機

---:自転車ロードサービスも業界初ですね。

柳:自宅から2km以上20km以内であれば年間2回まで無料でロードサービスが受けられます。これは綿密な想定頻度を割り出すとともに、無料サービスとして保険料から充当して良い水準、さらに1回あたりのロードサービスコストとを加味して、ぎりぎりのところで年2回まで無料でいこうということに決めました。

---:年2回もロードサービスが必要になりますか

柳:サイクリングが趣味で遠出する人はパンクの修理道具などを常にもっておられてロードサービスは呼ばなくても大丈夫かもしれません。しかし、通勤や通学で自転車を使われる方が増えていること、そして電動自転車のバッテリー上がり。普通の自転車より相当重いので電動アシストが効かなくなったとたんに不便な乗り物になってしまいます。そうしたケースなどを想定しています。

---:バイクルでは引受年齢も引き上げていますね。

柳:当社における今までの自転車保険は18~64歳を対象にしていましたが、バイクルでは74歳まで引き上げました。総務省の調べでは65歳以上の高齢者は総人口の約25%を占め、4人に1人が高齢者という時代になりました。こうした人たちが保険に入れるようにすること。また、スマートフォンも65歳以上の人にも広まっているということで年齢条件を引き上げました。バイクルの家族タイプでは、同居している親族であれば、同一生計であるなしに関わらず何人でもすべて補償対象になります。これで子供や学生からお年寄りまで、安心をお届けすることができると思っています。

◆スマホユーザーの拡大を追い風に

---:「自転車の日」と名付けた無料アプリの提供も始めました。

柳:先ほど自転車対歩行者の事故が増えていると言いましたが、なぜ事故が起きるのかというと、ルール、マナーをご存じない方が多すぎるのです。いま、まさにさまざまな情報が飛び交っていますね。それらの情報をうまく理解できるようにしたいと思った時に、アプリだろうと考えました。

「自転車の日」では自転車に関するルールとマナーをわかりやすく解説します。しかも各自治体で内容が異なるため、地域ごとのルールが見られるようにもしています。また、お乗りの自転車の情報を写真入りで記録する機能もつけました。防犯登録番号や車体番号などを入力しておけば、もしもの時にすぐに情報を取り出せて盗難届けの際に役立ちます。またバイクル契約者限定の機能として自転車ロードサービスをワンタッチ操作でできるようにもなっています。
《小松哲也》

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