日産自動車は10月24日、全面改良した新型『エクストレイル』を12月から販売を開始すると発表した。エクストレイルの代名詞ともいれるシートやフロアなどの防水機能は、日本独自の仕様として3代目にも受け継がれている。
日本市場向けエクストレイルの商品企画を担当する富岡保リージョナルプロダクトマネージャーは「防水性はエクストレイルを象徴するアイテム。これはエクストレイルを語る上で踏襲したいということで、私がわがままを言わせていただいた」と語る。
また「防水シート、防水フロア、防水ラゲッジこれは日本だけ。現行も同じ。一方、グローバルモデルはクロスシートになっている。日本仕様にもクロスシートもオプションで設定されている、スタンダードは防水」とした上で、「今回は見た目や質感も高めた。蒸れたり、ビニールっぽい素材ではなく、合皮にみえるような、しっかりとした質感も備えた新しい防水シートにしている」と明かした。
防水シート以外にも日本独自の仕様がある。車両開発を担当する原口誠チーフビークルエンジニアは「各マーケット別に全部、足のチューニングを変えている。日本向けはやや乗り心地に振っていて、信号の手前の荒れた路面で、あまりゴツゴツが入ってこないようにしようとか、そういった味付けをアメリカやヨーロッパ仕様に比べて乗り心地に振っている」と語った。