ベントレー『コンチネンタルGT』には、V型12気筒とV8気筒の2種類のエンジンバリエーションがある。
エンジン別の日本での販売について、ベントレーモータースジャパンPR/マーケティングマネージャーの横倉典さんは、ほぼ半々だという。「8気筒が半分、12気筒のスピード3.5、残りの1.5が標準の12気筒(以下GT)」だと話す。
この傾向について、「8気筒とスピードの個性が強く、GTは影が薄い存在になりがち」と分析。GTは575馬力のエレガントなグランドツアラー。スピードはスーパースポーツのパフォーマンス(625馬力)を持つグランドツアラー。8気筒はもっと走りを楽しむためのスポーツカーという特徴づけをしている。横倉さんは「豪華か、ハイスペックか、楽しいかとなり、両極(ハイスペックか楽しいか)に分かれてしまう」という。
8気筒のユーザー層はほとんど新規ユーザーだと横倉さん。「同じようなクラスの競合車を保有、検討していた方が、初めてベントレーを購入している」と横倉さん。そういったユーザーにとって12気筒は、「(日本に限らず)購入は可能だが、まだ自分のクルマじゃない、自分のクルマとしてしっくり来ないと思うようだ」とその理由を述べる。
年齢層は40代後半から50代中盤と、12気筒の50代半ばから60代前半より若く、8気筒モデル投入によるベントレーユーザーの若返りは成功していると語った。