人口2億4000万人というASEAN最大の市場を持つインドネシアだけに、この地域だけで見られる車両も数多い。中にはカスタマイズを施すことでノーマルとはまったく違うカッコイイ仕上げになっている車両もあった。
ダイハツで見つけたのは7人乗りワンボックス『LUXIO(ルクシオ)』。ノーマルを見ると日本でよく見かける商用車にも見えるが、これをカスタマイズして「NOIR(ノワール)」と名付けた特別仕様車としたのだ。注目は外観をドレスアップしたカッコ良さもさることながら、超豪華なインテリアだ。
リアシートは2人だけが座れ、サイズもたっぷりとした本革シートをセット。各シートには三点式シートベルトも備わり、中央には大型コンソールを挟む。フロントシートも本革仕様となっており、ここに座るとまるで自宅でソファに落ち着いているような心地よさを味わえる。日本の軽自動車よりも二回りほど大きいボディに4人がゆったりと乗車する設定だ。
それだけではない。リアシート用にはルーフ収納可能な7型モニターを備え、フロントのAV一体型ナビで再生したソースが楽しめる。フロントシートすぐ裏のフロアには密閉型エンクロージャーのスピーカーを左右に配置するなど、音質面でもかなり期待が出来そうな仕上がりとなっていた。
また、フロントではステアリングを本革仕様とし、アルミペダルも奢る。この特別仕様車の販売について詳細は未定とのことだが、反応次第では販売する可能性もあるとのこと。ルクシオそのものは、ダイハツが同国内で販売する『セニア』に押されてイマイチパッとしないが、カスタマイズによって、ここまで見違えることの好例として車内をのぞき込む人が後を絶たなかった。