住友金属鉱山、テスラ モデルS 二次電池用ニッケル酸リチウム、生産能力増強

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住友金属鉱山は、二次電池用正極材料であるニッケル酸リチウムの生産能力を増強すると発表した。テスラモーターズ向け二次電池の需要拡大に対応する。

環境負荷低減意識の高まりからハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)の需要が急速に拡大しているのに伴って、高性能二次電池の需要も拡大している。

同社は、パナソニックと共同で二次電池用正極材の一つである高性能のニッケル酸リチウムの開発に成功、HVやEV向け二次電池を製造するパナソニックに供給してきた。

このニッケル酸リチウムを使用したパナソニック製の円筒型リチウムイオン二次電池は、現行では世界最高水準のエネルギー密度を持ち、テスラモーターズが製造するEVに搭載されている。

テスラが2012年6月から米国で納車を開始したプレミアム4ドアセダン、『モデルS』は、8月から欧州でも納車が開始され、2014年春以降、日本を含むアジア地域への納車も控えている。

パナソニックは、モデルSの販売拡大など、需要の増加が見込まれることからリチウムイオン電池を増産する。

住友金属鉱山は、車載用二次電池市場の拡大に対応するため、磯浦工場(愛媛県新居浜市)にニッケル酸リチウムの生産設備の増強投資を実施する。設備は2014年6月に完成する予定。設備投資額は、約48億円。

これにより同社のニッケル酸リチウムの生産能力は、現行の月産300トンから850トンに増える。

《レスポンス編集部》

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