ドイツの自動車大手、フォルクスワーゲンとダイムラー(メルセデスベンツ)。両社が商用車事業における提携関係を、解消することが決定した。
これはメルセデスベンツの商用車部門が明らかにしたもの。「ダイムラーは2016年末をもって、フォルクスワーゲンとの商用車分野での提携契約を解消する」と発表している。
両社の商用車における提携関係は、2005年に開始。ダイムラーは小型商用車のメルセデスベンツ『スプリンター』を、フォルクスワーゲンにOEM供給。フォルクスワーゲンは、『クラフター』として販売中だ。
2012年末の時点で、メルセデスベンツはフォルクスワーゲンに、累計およそ28万台の小型商用車をOEM供給。現在の両社間の契約は、2016年までの予定だが、契約満了後、契約の更新を行わないことで、両社が合意に達したという。
メルセデスベンツ商用車部門のVolker Mornhinweg取締役は、「現在開発中の次期スプリンターは、フォルクスワーゲンへのOEM供給を前提としない生産計画が立てられる。我々の工場の従業員は、メルセデスベンツブランド車の生産に専念できる」と述べている。