【三菱 アウトランダーPHEV 試乗】EV以上に“マイカー”として通用する…島崎七生人

試乗記 国産車
三菱アウトランダーPHEV
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「ご心配をおかけしたバッテリーの不具合だったが、最終事象が確認できたのでリコールに踏み切り、原因究明もできた」(中尾常務)という三菱『アウトランダーPHEV』。

「万全を期して岡崎工場にて対応した約4000台の登録済み車のリコール作業も完了。夏季休暇明けからは新規受注分の生産を再開する」(同)とのことで、ひとまずは安心…だろう。

そこで改めて用意された試乗車に乗った。すると再認識できたのは「通常のEV以上に“マイカー”として通用しそう」ということだった。

1番の強みはエンジンで充電できる点。コンソールの「CHRG」ボタンを押せば走行中の充電が可能だし、場合によってはアイドリングで充電することも可能(約40分で8割の充電、ガソリンは3~4リットル使用)。搭載バッテリーは定格1500Wの能力をもち、非常時等、ガソリン満タンで発電しながら使えば一般家庭10日分の電源にも充てられる計算だ。家庭用AC200Vの普通充電設備は車両購入時に支援があるそだが、それが用意しにくい集合住宅のユーザーでも乗りやすい。

クルマ自体は、上質で快適な走りをみせる。強いて挙げれば後席足元が、床下のバッテリーの影響でやや“高い”ことくらい。マグネシウム製のパドルの活用で“回生ブレーキの量”の調節も可能だし、何より高速120km/hまでEV走行に徹することもできるのがスマートだ。モーター関連のヒューン音が多少耳に届くも、街中など普段使いなら電気だけで頼もしく走ってくれる。

ガソリン車+α分の車重も、しっとりとなめらかな乗り味を作り出している。4WDの安心感もある。複合燃費67km/リットルが実際にどれくらい達成可能か、また機会があれば報告したい。

スマートなアルミホイール、フロントマスクなども、ともすれば主張が目一杯入る部分。だが専用デザインながら、さり気ないのが好ましい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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