日産自動車は8月26日、2014年の早い段階までに、米国(メキシコやブラジルを含む)の生産能力を200万台以上へ引き上げると発表した。
今回の増産計画は、米国では既存工場の生産能力の増強、メキシコとブラジルでは新工場の稼働により実現を目指すもの。すでに日産は、米国を中心に50億ドル以上を投資する計画を公表。新工場の建設や生産能力の拡大に取り組んできた。
50億ドルのうち、メキシコには20億ドルを投資。アグアスカリエンテス工場の設備を増強し、サプライヤーパークやテストコースも建設する。この投資により、日産はメキシコにおいて、Bプラットホーム車を最大で年間17万5000台生産する計画。
また、ブラジルには15億ドルを投資。2014年の前半から、Vプラットホーム車を20万台生産する計画。これら50億ドルの投資よる追加雇用は、1万人以上を見込む。
さらに米国テネシー州のデカード工場では、2014年初頭から、インフィニティとメルセデスベンツに搭載する4気筒ガソリンエンジンの生産も開始される予定。年産エンジン数は25万基を想定している。