WRCは8月25日、ラリードイツでシトロエンDS3を運転するダニ・ソルドが、2位となったティエリー・ヌービルに53秒の差をつけて、今季初勝利を飾ったことを伝えた。
ソルドは最終ステージをわずかに3秒リードで迎えたが、ヌービルはステージの4km手前で彼のフォード・フィエスタRSがコースを飛び出し、大きく遅れることとなってしまった。
「僕にとって素晴らしい瞬間だった。ティエリーはとてもハードにプッシュした。彼は最初、僕より少し遅かったが、その後彼はより速くなったので、僕はハードにプッシュしなければならなかった。スタートで僕はとてもナーバスだったが、この勝利は長年に渡って夢見てきたものだ」とゴールラインで両親を抱きしめたソルドは語った。
ソルドのラリードイツでの勝利は、シトロエンがここでの無傷の記録を維持することとなる。同チームは2002年に世界ラリー選手権に参加して以来、毎年ここでの勝利を重ねて来た。
チャンピオンシップをリードするフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエは早期のリタイヤで勝利を逃し、チャンピオン決定も先送りとなったが、最終パワーステージでの勝利で3ポイントを獲得し、リードを75ポイントに広げることに成功した。