【新聞ウォッチ】四万十41.0度「暑さ日本一」と過熱する低燃費競争

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年8月13日付

●消費増税決断の時期焦点、首相、設備投資伸びず、年2.6%成長 (読売・1面)

●高知・四万十41.0度史上最高 (読売・1面)

●就活ON! 富士重工業「父親譲りの車好き」世界に誇るレースカーを (読売・15面)

●インドの新車販売8%減 (毎日・4面)

●TPP交渉、75%自由化5分野未定 (産経・1面)

●直球緩球 ダイハツ工業三井正則氏「35キロ」目標に進化続ける (産経・11面)

●キャリアアップ、私の課長時代、ヤマハ発動機社長・柳弘之氏、新生産方式生みの苦しみ (日経・29面)

ひとくちコメント
立秋がとっくに過ぎたというのに日本列島は残暑が厳しい。お盆休暇の渋滞も手伝ってこの時期の帰省やドライブ旅行は疲労感が倍増する。そんな中、高知県四万十市では国内観測史上最高となる41.0度を記録したという。

きょうの各紙が報じているが、毎日は1面トップ記事で「四万十41.0度、国内史上最高」と取り上げている。その毎日は11日の朝刊でも「列島3割35度以上、甲府・四万十40.7度」と1面トップ報道。12日の朝刊が休刊日だったことから、猛暑のニュースを2日連続1面トップで伝えたことになる。

また、関連記事を経済面で「エアコン売れ行き倍増」、社会面では「暑さに日本一交代、四万十早くも『商魂』、熊谷、多治見がっかり」と、悲喜こもごもの話題を載せており、夏枯れの紙面としては「猛暑」さまさまのようだ。

「35度」とか「41度」とかの猛暑の気温を聞いて、「33.4km」とか「36.4km」などと、走行距離の最高水準を競う軽自動車やハイブリッド車などの低燃費競争にも似ているように思えてならない。

きょうの産経はダイハツ工業の三井正則社長のインタビュー記事を取り上げているが、「『35キロ』目標に進化続ける」というのがタイトル。8月中にはガソリン車トップとなるガソリン1リットル当たり33.4kmの燃費性能を達成した「ミライース」を発売するそうだが、その狙いを聞いた問いに対する答えである。

気温の上昇は地球温暖化が根本的な原因ともされている。それを少しでも防止するためエコカー開発は不可欠。だが、まるで連日の最高気温の報道のように各社の低燃費競争を必要以上に煽るメディア、さらに「低燃費」を販促活動の最大のセールストークにしている自動車メーカー。トヨタ自動車の豊田章男社長の「もっといいクルマ」は「もっといい燃費」ばかりを訴えているとは思えないが・・・。

《福田俊之》

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