中国汽車工業協会は8月9日、中国における7月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は151万6300台。前年同月比は9.9%増と、5か月連続で前年実績を上回った。
7月実績の151万6300台のうち、乗用車は123万7600台。前年同月比は10.5%増と、5か月連続で前年実績を上回る。
日系メーカーの7月中国新車販売では、日産が前年同月比1.8%増の約9万0900台と、2か月ぶりに前年実績を上回った。これは主力セダン、『シルフィ』の販売が好調なのが大きい。
一方、トヨタは約7万5600台にとどまり、前年同月比は3.5%減と、3か月ぶりの前年実績割れ。ホンダは1.7%減の5万1140台で、2か月連続で前年実績を割り込む。主力セダンの『アコード』が新型投入を控えており、モデル末期となったのが要因。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。その影響で日系メーカーは9月以降、新車販売の落ち込みが続いていた。
中国の2013年1‐7月累計新車販売台数は、前年同期比12.3%増の1229万8500台。中国では2012年、前年比4.3%増の1930万6400台の新車を販売。米国を上回り、4年連続で世界一となっている。