ホンダのブラジルにおける四輪車の生産販売会社であるホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ(HAB)は8月7日、年間生産能力12万台の新四輪車工場を建設することを決定した。稼働開始は2015年の予定。
新工場は、既存四輪車工場が位置するスマレ市から約100km北西に位置するサンパウロ州イチラピーナ市に建設する。敷地面積580万平米の土地取得と設備購入、建屋建設費用を含めた投資額は約10億レアル(約430億円)を予定。新工場の従業員数は約2000人となる。
グローバルで需要が高いフィットクラスの小型車を生産する予定で、製造工程のショートプロセス化や塗装工程へ最新技術を投入することで環境への取り組みを進めるほか、最適な自動化技術を投入することなどにより、高効率な生産体制を目指す。
新四輪車工場の稼働により、既存スマレ工場とあわせたHABの年間生産能力は、現在の12万台から24万台となる。ホンダは南米現地開発についても強化を図っており、今年後半には スマレ工場内に新四輪研究所が完成。倍増した生産能力で、ラインアップ拡充を図っていく。