手の中の宇宙 『はやぶさ』は『こうのとり』は宇宙でどうなる?

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8月3日、秋葉原でうち水っ娘と共に虹かけに挑戦した子どもたちは『宇宙と環境とエネルギー ~宇宙ってどんなところ?-』授業で午後は耐熱容器の中に宇宙の環境づくりに挑戦。『はやぶさ』や『こうのとり』などの人工衛星が宇宙環境でどうなるかを学んだ。

授業開催の日はちょうど『こうのとり(HTV)』4号機打ち上げの前日。JAXA宇宙教育リーダーの和田直樹さんが子どもたちに見せたのは、H-IIAロケットの先端で人工衛星を守るフェアリングや人工衛星を熱から守るサーマルブランケットの一部。実際に打ち上げられたロケットから回収されたフェアリング片を押してみて、その強さを確かめていた。

子どもたちは、手元に「宇宙をつくる」実験に挑戦。プラスチックのスクリュー耐熱容器からチューブでつないだ注射器で空気を抜き、真空に近づいた小さな宇宙環境を作った。容器の中が真空に近づくと、ふたは空気の力で押しつけられてかんたんには開かなくなる。次に、容器の中にマシュマロを入れて、注射器ポンプでもう一度空気を抜く。マシュマロの中に含まれていた空気が内側から押すため、マシュマロはぱんぱんに膨れてしまった。チューブを外して容器に空気を入れると、マシュマロは小さくなるが、内側の空気が少し抜けているため元のマシュマロよりも小さくなってしまう。

含まれた空気の力でマシュマロは大きくなったり小さくなったりする。宇宙の真空の環境では、人工衛星に同じことが起きる。そのとき、誰も修理に行けない宇宙で人工衛星が壊れてしまったら? そんなことが起きないよう、打ち上げ前に人工衛星を巨大な容器に閉じ込めて容器から空気を抜き、宇宙の真空環境を地上に作って試験する。試験の方法は、だいぶ大がかりだが子供たちが耐熱容器を使って手元で宇宙環境を作った方法と基本的に同じだ。

容器から空気を抜いたら、マシュマロは「縮む」「粉々になるかも」と宇宙で起きることを事前に予測していた子どもたちは、膨れたマシュマロを見て驚きの声をあげていた。宇宙環境のふしぎを伝える授業だ。

《秋山 文野》

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