世界ツーリングカー選手権(WTCC)第8戦が8月4日、アルゼンチンのアウトドローモ・テルマス・デ・リオオンドで開催された。14時20分からのレース1は、Zengo Motorsportのノルベルト・ミケリス選手が予選3番手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)が4番手からスタート。ティアゴ・モンテイロ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)は7番手だったが、エンジン交換を行ったためグリッドダウンを科せられ、22番手からのスタートとなった。レース1のスタートでは、セカンドローから好ダッシュをみせたHonda Civic WTCCの2台が、最初のコーナーまでにポジションを上げ、ミケリス選手が2番手、タルクィーニ選手が3番手となった。しかし、混戦のポジション争いの中で、タルクィーニ選手は滑りやすい路面の影響で押し出され7番手に順位を落とした。また、2番手を走行していたミケリス選手は、5周目に前をいくマシンと接触し、フロントにダメージを受けて8番手に後退した。6周目、タルクィーニ選手は混戦を抜け出し、7番手から4番手にポジションを上げた。レース後半、激しいポジション争いが展開されたが、タルクィーニ選手は4番手、ミケリス選手は7番手でチェッカーを受けた。モンテイロ選手はスタート直後から追い上げをみせ、オープニングラップでは14番手にまでジャンプアップ。その後も着実にポジションを上げて10番手でフィニッシュし、ポイントを獲得した。16時20分にスタートが切られたレース2は、モンテイロ選手が4番手、タルクィーニ選手が7番手、ミケリス選手が8番手からのスタートとなった。スタートで好ダッシュを決めたモンテイロ選手は2番手に浮上し、トップを追う。タルクィーニ選手も好スタートをみせ、1周目に4番手にジャンプアップした。5周目、2番手を走行していたモンテイロ選手は、後ろから迫るマシンと接触してスピンを喫し、9番手にポジションダウン。これにより、タルクィーニ選手は3番手に上がる。その後、前車のペナルティによりタルクィーニ選手は2番手となり、そのポジションを守りきり2位表彰台を獲得。8番手スタートから着実に順位を上げたミケリス選手が5位、9番手から追い上げたモンテイロ選手が6位でチェッカーフラッグを受け、Honda Civic WTCCはレース1、レース2ともに3台がポイント圏内でフィニッシュを果たした。シリーズポイントはタルクィーニ選手が166ポイントでランキング3位に浮上し、ミケリス選手は111ポイントで8位、モンテイロ選手は71ポイントで11位となっている。ホンダはマニュファクチャラーズポイントで661ポイントを獲得し、1位をキープしている。■レース11位:イヴァン・ミュラー シボレー2位:ペペ・オリオラ セアト3位:トム・チルトン シボレー4位:ガブリエーレ・タルクィーニ ホンダ5位:ホセ・マリア・ロペス BMW6位:ミシェル・ニュケア シボレー■レース21位:ホセ・マリア・ロペス BMW2位:ガブリエーレ・タルクィーニ ホンダ3位:ペペ・オリオラ セアト4位:ミシェル・ニュケア シボレー5位:ノルベルト・ミケリス ホンダ6位:ティアゴ・モンテイロ ホンダ■ポイントスタンディング1位:イヴァン・ミュラー シボレー 312P2位:ミシェル・ニュケア シボレー 180P3位:ガブリエーレ・タルクィーニ ホンダ 166P4位:ジェイムズ・ナッシュ シボレー 146P5位:ロブ・ハフ セアト 139P6位:トム・チルトン シボレー 130P■マニュファクチャラー1位 ホンダ 661P2位 ラーダ 398P