"Be a driver"と、新たな打ち出しを展開中のマツダ。SKYACTIV技術をフルに投入した『CX-5』は、そんなキャンペーンの核となる車種のひとつだ。
今回は最新の試乗車の中から“ディーゼルの4駆”に試乗してみた。SUVをフルに乗りこなしたいユーザーが選ぶであろうモデルだ。
1番に報告すべきは、燃費だ。300数十kmほど走行し、簡単な満タン法ながらおおよそ15km/リットル台の燃費が確認できたのである。もちろん、世にはこれよりさらによい数値をモノにしているオーナーもおられるだろう。が、とくに神経質な運転のしかたはせず、普通に走らせてこのレベルなら納得できる。高速道路はざっと全体の3分の2以上、ということで、足を伸ばすほどに好燃費が期待できることもわかった。前後して借り出した2WD車は、一般道の走行距離が多かったせいもあり、実は前記の数値には及んでいなかった。
4WD車はもうひとつ、乗り味も2WD以上にシットリとしているのもいい。2WDと4WDとでは同グレード同士で90~100kgの車重の差(重量配分の違い)があり、これが効いているようだ。
試乗車は19インチタイヤながらマッチングもよく快適で、運転しやすいパワー感と相まって、平日は奥様が運転席に座る機会が多い……そんなご家庭にも、安心してオススメできる。その際、すでにIKEAの梱包を積み込む想定はされていると主査は言っておられたので、アテンザワゴンのように、ラゲッジスペースに買い物袋がかけられるフックが付けばさらに万全だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。