9月14日にオープンする「マーチエキュート神田万世橋」。旧万世橋駅の遺構・跡地を活用したこの新たな商業施設には、大正期からの鉄道事情が随所に散らばっている。
1912年の駅開業時からの状態を「できる限り損なわないように再生利用した」とJR東日本ステーションリテイリング。「ホームへと続く階段には、タイルなどに、時代によって異なる部分が見られる」(同社)。
路盤と高架橋の隙間には、巨大な葉を持つ雑草が生えている。「ドイツ人技師の指導によるこの高架橋は、レンガ積みの壁と土盛りアーチを骨格とする構造で、路盤との間には土が敷いてある。そこから強い雑草が生えてしまっている状態」と同社は話していた。