気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年7月23日付
●首相デフレ脱却に集中、記者会見、長期政権に意欲(読売・1面)
●トヨタ生産上方修正、13年方針、国内330万台(読売・2面)
●軽の燃費「HV級」ダイハツ「ミライース」改良、リッター30キロ台の争い(読売・8面)
●自民大勝、市場「株価に好材料」成長戦略加速に期待(毎日・8面)
●スポーツ仕様車好調、日産「ニスモ」車種拡大(産経・15面)
●TPP交渉、日本きょう合流、マレーシア会合、情報収集に注力(東京・3面)
●車用鋼板値上げ合意、2年ぶり新日鉄住金とトヨタ、4~9月10%(日経・1面)
●車部品、中国で投資再開(日経・13面)
●日本車依存脱却が急務、デンソー、独BMWに供給(日経・13面)
●修理研修施設岐阜に開設、トヨタ(日経・14面))
●EV充電器ネット販売、楽天、日産リーフ向け(日経・15面)
●三菱自、営業益7%増4~6月160億円、円安で輸出採算改善、新車販売は低調(日経・17面)
ひとくちコメント
竣工式が行われた研修棟1階実習場に入ると、左右の壁には「安全第一」と大きく書かれた看板が目に入る。まるで、建設工事の現場のようだが、一連の品質問題が取り沙汰されて以後、トヨタ自動車の豊田章男社長が「 (顧客の)安全と安心を一番に考える会社でなければならない」と訴える思いがその看板に込められているようだ。
名古屋市内から高速道路で40分ほどの岐阜県多治見市。セラミック加工に必要な陶土採掘跡地にトヨタが販売店サービススタッフの研修施設「多治見サービスセンター」を建設した。
施設内にはベルジアン路(ベルギーの凹凸路)など13種類の世界の「特殊路面」を再現したテストコースを設置。国内外で約12万人のサーピーススタッフに対し、メンテナンス技術や修理技術を「現地現物」で修得。技術力を強化し「もっといいサービス」の提供を目指すという。
トヨタといえば愛知県がお膝元だが、この多治見サービスセンターは、岐阜県下ではトヨタとして初めての事業所。年間約4800人の受講者を受け入れる計画で、当面の宿泊施設は周辺のホテルなどを利用するために、多治見市にとっても活性化につながる。
完成式典に出席した古川雅典・多治見市長も「市ではすべての車をトヨタ車にする」と“公約”するなど歓迎のリップサービスも忘れなかった。