2013年4月、調査会社のクロス・マーケティングが富士通テンの「イクリプス」のカーナビゲーションユーザーに対して実施したWebアンケート調査によると、およそ9割のユーザーが「使いやすい」と満足しているという。
そのイクリプスのAVNラインナップの頂点に立つのが、大画面9型のWVGAディスプレイをもつ、“ULTRA AVN”こと『AVN-ZX02i』だ。
使いやすさを実現するための細かな気配り
“使いやすさ”を実現するには、メニューや設定の見やすさ・分かりやすさ、音声案内やガイドの正確性、また軽快な操作感やレスポンスといった要素があるが、多機能フラッグシップのAVN-ZX02iも、他のイクリプスAVN同様、それらの要素を高次元でバランスしている。
たとえば、メニューや地図の表示は大型化された画面サイズに合わせて改良。メニューでは直感的に必要な項目が操作できるようイラストを織り交ぜたり、カスタマイズにも対応した。地図画面は「Vivid View Processor 3」によるコントラストの高い描画で、直射日光を補正する機能を持つため、窓から太陽光が差し込んでも見やすい。
さらに道路種別により塗り分けられており、施設名などの文字情報は縁取りされて、被視認性を向上。ランドマーク表示や高速の分岐やIC、側道案内などは立体的なイラストで正確に表示・案内する。
操作面では、一点タッチによるフリック操作やドラッグ操作に対応し、スマートフォンのような地図操作が可能なだけでなく、その動作は軽快そのもの。目的地検索結果の表示や、5ルートの同時探索といったものも、待ち時間はごくわずかだ。こうした高速処理や快適な操作性、クイックレスポンスを実現している背景には、AVN-ZX02iに搭載される 「アルティマ・エンジンNEO」と呼ばれる処理エンジンが大きく貢献している。
◆地図更新も3年間無料、最新情報が反映されたナビデータで長く使える
また市販初となる話題の機能「クルマでDS」は、ニンテンドーDSとカーナビをつなげると、カーナビの地図や位置情報と連携し、DSを用いた目的地の設定や、観光案内やご当地クイズなどを楽しむことができるというもの。ファミリードライブのコミュニケーションを促進するこの機能も、メニューに専用のショートカットが用意されているなど工夫が凝らされている。
ナビゲーションの新機能としては、交差点拡大図の残距離表示機能を採用し、案内地点までの距離を表示する事で、右左折ポイントの間違いを防止している。地図はマップオンデマンドにより新しい情報が入手可能(ナビ購入後、最大3年間無料)で、手持ちのパソコンで専用サイトから地図用のSDカードに地図データをダウンロードし、AVNに挿入することで地図更新できる。
AVN-ZX02iでは、9型の大画面をインパネにジャストフィットさせるため車種別専用取り付けキットを用意しているが、取り付け車種の幅が広いことも特徴だ。トヨタ『アルファード』/『ヴェルファイア』といった高級ミニバンから、トヨタ『プリウス』『アクア』、ホンダ『フィット』といった売れ筋車種、さらにホンダ『N BOX』などの軽自動車まで計22車種に対応している。
使いやすさに配慮された機能群はAVN-ZX02iだけに限られたものではなく、イクリプスのAVNの開発思想として共通して反映されているものだ。