2013年夏に登場したAV一体型ナビゲーション、パナソニック「ストラーダ」の注目モデルが『Rシリーズ』だ。
昨年秋に登場した『Lシリーズ』で好評だった、フリック操作機能を更に進化させながら、オーソドックスな2DINサイズ(幅180mm)および2DINワイドサイズ(幅200mm)に凝縮したストラーダの中核モデルだ。
Rシリーズのモデルラインナップは2機種4モデル。通常の2DINサイズが「CN-R500D」および「CN-R500D-D」、200mmのワイドモデルが「CN-R500WD」および「CN-R500WD-D」。機種名末端に「-D」が付くモデルはDSRC車載器セットモデルで、高速道路での合流時の注意喚起や渋滞情報が利用できるITSスポットサービスに対応している。
◆画面を端からなぞればメニュー切り替え
今回テストしたのは「CN-R500WD」。ピアノブラック仕上げの筐体とフラットなハードキー部分は統一感があり、質感が高い。車種専用パネル一体型のLシリーズ並みの統一感とまではいかないが、ナビ単体でもクオリティは相当なものだ。
電源を入れれば、見慣れたストラーダの地図画面だ。液晶パネルにはクリアパネルとLEDバックライトを採用しており、クッキリと見やすい。普段はメニューが隠れているが、近接センサーが手の“かざし”を感知してメニューを表示させる「ランチャーメニュー」を採用しているのでワイドVGAの画面いっぱいに表示される地図は広々感がある。
Rシリーズでは、「モーションコントロール」がさらに進化し、操作性が向上。これは使用頻度の高い、AV/地図の画面切り替えや音楽の曲送りや選局、音量調節といった操作を、ボタンを押すことなく指で画面を上下左右になぞることで、操作できるというもの。
たとえば、地図からオーディオ画面への切り替えをしたいとき、地図表示の画面で左端から右へなぞればメモリーオーディオの操作画面に切り替わる。同様に、渋滞情報を表示したいときは上から下、テレビ表示に切り替えたい場合は右から左というような具合だ(デフォルトの場合)。表示させたいAVのメニューは任意に設定変更が可能。パナソニックでは、この操作を「スワイプイン」と呼んでいる。スマートフォンでたとえると、iPhoneやAndoridの端末で画面上からスワイプして通知メニューを引き出す操作と同じイメージだ。
また、画面の端ではなく中央付近で左右になぞると再生楽曲や地デジチャンネルの順送り(右)/逆戻し(左)、上下になぞると音量調節となる(「オーディオフリック」)。このほか、メニュー画面のフリック移動や、地図を2本指を使ってのピンチイン/ピンチアウトが可能だ。
◆安心・安全に効くモーションコントロール
これらの操作は、スマートフォンやタブレットで慣れ親しんだ操作感でもあるし、なによりも画面を直視したりボタンの位置を確認しなくても使えることが大きな魅力だ。
パナソニックでも、モーションコントロールが安全・安心につながる機能であることを謳っているが、この機能のないナビに乗り換えると、ちょっとした不便さを感じてしまった。モーションコントロールに代表される直感操作は、使い込むほどに便利な機能であることを実感できるはずだ。