穏やかにアクセルペダルを踏み込んだにも関わらず、“飛び出し感”が気になったり、ステアリングの初期応答が予想以上に高かったり。『スポーティ』を意識した米国車特有の、ちょっと過度なシャープさの演出無きにしもあらずではあるものの、ターボ付きの4気筒エンジンは2リッターという排気量を忘れさせる低回転域からのトルクの太さが嬉しいし、静粛性もなかなか高し。さらに予想と期待を上回ったのはそのフットワークの仕上がりで、路面凹凸を軽やかにいなし、走りのシーンを問わずにしなやかな乗り味を提供してくれる事にビックリ。ただし、電子制御式の可変減衰力ダンパーを採用の「プレミアム」グレードの方がより洗練された乗り味の持ち主かと思いきや、そこは同じランフラット構造を採用しつつも、1インチ小径な17インチ・シューズを履いた「ラグジュアリー」の方がしなやか感が強かったのはちょっと意外。いずれのグレードも舵が正確で、何とも気分の良いコーナリング感覚を味わわせてくれたのは、FRレイアウトを生かして前後の重量配分がピタリ“50:50”である影響ももちろん大きかったはず。かくして、スタイリッシュでインテリアも個性的、ボディサイズも“日本への適性”に富んでいるのに、「不便で危ない左ハンドルのみ」という設定が全てをブチ壊しにしてしまうのが何とも残念!■5つ星評価パッケージング:★★★★インテリア/居住性:★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★河村康彦1960年生まれ。自動車専門誌編集部員を経て、1985年よりフリーランス活動を開始。現所有車はポルシェ・ケイマンS、スマート・フォーツー、VWルポGTI(ドイツ置き去り…)
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