ホンダの岩村哲夫副社長は、北米で販売が伸び悩んでいるハイブリッドカー(HV)について「我々の1モーターシステムのある意味限界だったという部分もある」との見方を示した。
岩村副社長は6月18日、都内にある本社で報道陣と懇談し、「アメリカでは1モーターと2モーターの違いが如実に出ている。『インサイト』や『シビック ハイブリッド』でかなり頑張ったが、やはりカタログ燃費でみると『プリウス』の方がはるかに上にいってしまう。それが我々の1モーターシステムの限界だった」と振り返った。
その一方で「3つのハイブリッドシステムがあるというのは強み。それぞれ車の大きさ、キャラクターに合わせて取捨選択できる。アメリカについても、間違いなく3つのシステムを今後活用していく」とし、新型『アコード』での巻き返しを強調した。
また北米HV市場に関しては「だいぶハイブリッドという言葉は定着してきた。あとはHVをいかにもう少し燃費を良くして、買いやすくするかがポイント。ガソリン車の価格とあまり差が無いような値段になってくれば、ハイブリッドはおそらく主流になってくる」と述べた。