ボーイング、99機のV-22オスプレイ・ティルトローター航空機の納入契約を結ぶ

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ボーイングは6月13日、ベル・ヘリコプター・テクストロン社との戦略的同盟関係であるベル・ボーイングV-22プログラムが、アメリカ海軍航空システム司令部と99機のV-22オスプレイ・ティルトローター航空機購入に関する5年契約を結んだことを発表した。

この99機は、アメリカ海兵隊の為の92機のMV-22モデルとアメリカ空軍特殊作戦コマンドの為の7機のCV-22モデルを含むもので、約65億ドルの価値を持ち、単数年の契約に比べておよそ10億ドルの節約を米国政府にもたらすものである。そしてこの契約はまた、アメリカ海軍航空システム司令部(NAVAIR)が、23機の航空機の追加注文をする条件許可を含むものである。

「この契約にサインすることは、V-22オスプレイを持つ我々のサービスに対する自信を強調するものだ。2007年以来、V-22は戦闘や人道主義的活動、特別作戦などの役割の範囲で、常に先行して派遣されて来た。オスプレイは通常の航空機では不可能な作戦を可能にし、他の航空機が救うことのできない命を救うことで、我々の海兵隊空陸機動部隊と空軍特殊作戦を変化させる」とアメリカ海兵隊のグレッグ・マシエロ大佐は語った。

V-22オスプレイはティルトローター技術によって、スピードと固定翼航空機の航続距離、ヘリコプターと同様の垂直パフォーマンスを合体させた多目的な役割を果たす戦闘航空機である。ナセルとローターが垂直のポジションを取ることにより、それはヘリコプターのように離陸、着陸、ホバリングをすることができる。そして一旦空中に浮くと、ナセルが回転して航空機を高速かつ高高度の飛行が可能なターボプロップ飛行機へと変身させる。

現在、200機以上のV-22オスプレイが運用されており、世界に広がる編隊は18万5000時間以上(この内の半分は過去3年間に記録された)の飛行時間を蓄積している。

《河村兵衛》

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