マレー語紙「ウトゥサン・マレーシア」が、与党連合・国民戦線(BN)が第13回総選挙の公約を守っていることの証拠として、外資自動車メーカーや国産車メーカーが今年自動車販売価格を下げる予定だと報じたが、メーカー側から事実と異なるとの反論の声が出ている。
報道では、フォルクスワーゲン(VW)とプジョー、ホンダ、プロトン、プロドゥアが今年1月以降、それぞれのモデルを最高11%値下げしたとしていた。
VWとプジョーは、「フェイスブック」を通じて今年販売価格を下げる予定はないと反論。VWによると、「ゴルフ1.4 TSIバージョン」の販売価格は発売から15万7,888リンギで変更されたことはなく、ウトゥサン紙面に表示された16万9,888リンギは誤りだという。ウトゥサンは、「ゴルフ」の価格が7.1%値下げされたと報じていた。
プジョーも同様に、「308」モデルの価格が11万5,663リンギから10万2,888リンギに11%値下げされたとするウトゥサンの報道は誤りで、取材を受けてもいないと指摘した。
BNのマニフェストには、2017年までに段階的に自動車価格を20-30%引き下げる項目が盛り込まれていた。「ウトゥサン」の記事は華字紙なども引用して大きく報じていた。