フォードモーターの環境エンジン、「エコブースト」。このエコブースト最小排気量の1.0リットル直列3気筒エンジンの技術を、ダイムラーが採用する可能性が出てきた。
これは5月24日、『オートモーティブニュース』の欧州版が報じたもの。同メディアのインタビューに応じたダイムラーのエンジン開発担当責任者、Roland Kemmler氏は、「我々は1.0エコブーストに高い関心を寄せている。フォードモーターとの間で、このエンジンに関する協議を行っているところだ」と明かしたという。
「エコブースト」は、フォードモーターの新世代ガソリンエンジン。最新の直噴技術やターボチャージャーなどを採用することで、パワーと環境性能を両立する。その中でも、ダウンサイジングコンセプトを前面に押し出しているのが、シリーズ最小の1.0リットルの排気量を備えた3気筒ユニットだ。
最大出力は100psと125psの2種類のチューニングが存在。100ps仕様の場合、CO2排出量は109g/km。125ps仕様でも、CO2排出量は114g/kmと、クラストップレベルの優れた環境性能を実現する。
すでに燃料電池の分野では、提携関係を結んでいるダイムラーとフォードモーター。ダイムラーが1.0エコブーストに関心を持ち、両社間で協議している内容とは何か。
同メディアは、「ダイムラーはルノーとの間で、次期スマート『フォーツー』用の3気筒ターボエンジンを開発中。このエンジンに、フォードの1.0エコブーストの技術を導入するのではないか」とレポートしている。