5月22日、2016年10月をもってオーストラリアの2工場を閉鎖し、現地生産から撤退すると発表したフォードモーター。これを受けて、ライバルのGMは、今後もオーストラリアでの現地生産を続けると宣言した。
これは5月22日、GMのオーストラリア部門、ホールデンが、マイク・デベロー会長の声明という形で明らかにしたもの。同会長は、「オーストラリア政府との間で2012年、今後10年間の現地生産を継続することで合意した。この計画に基づいて10億ドルをオーストラリアに投資し、2022年までに2つの新型車を現地生産する」と述べ、オーストラリアでの現地生産を続けることを強調している。
フォードモーターが撤退を決めたことにより、オーストラリアで現地生産を行う自動車メーカーは、2016年10月以降、GMのホールデンとトヨタ自動車の2社のみとなる。
ホールデンは今春、新型『コモドア』をオーストラリアで発表したばかり。引き続きこのコモドアを主力車種として、オーストラリアで拡販していく方針。
ホールデンのマイク・デベロー会長は、「フォードモーターは生産の終了を発表したが、オーストラリアの自動車産業は必ず復活すると信じている」とコメントしている。