決勝2日前の金曜日、恒例の最終プラクティスが行われた。午前11時から12時までのたった1時間が決勝レース前に与えられた最後の走行時間だ。
佐藤琢磨は走り出すや早々オイル漏れを発生した。幸い大事には至らなかったものの、対策に時間を費やしたのは痛かった。それでも39ラップを走行し、スピードは223.737マイル/hで19番手にランクされたのだから、そう悲観したものでもないだろう。
琢磨は次のようにコメントしている。
「車は全部バラして組み直していたのですが、どこかのラインにトラブルがあったみたいでオイル漏れを起こしたようです。時間のロスは大きかったですね。もう一回走れていたら、試したかったことがあったので、それが出来なかったのは残念です。
スピードそのものは安定していたのですが、もうちょっと伸びが欲しいのと、トラフィックの中での車の動きがまだ完全に満足というわけではなかったです。もう少しですね。コンディションも今日は涼しかったので、その辺のバランス変化も上手く合っていなかった気がします。
もう少し良くしないとトラフィックの中で安定して走るのは結構難しいですね。もっと大きい集団でも走りたかったですが、2~3台のパックの中ではポジティブな動きがあったので、しっかりとデータを見て決勝までには合わせたいです。」