ポールデイの朝は気温が低く、湿度の高い、今年あまり見られなかった天候で迎えた。
案の定、朝のプラクティスは30分を残したところでモイスチャー(霧雨)のため中断した。その後、雨は本降りとなり、11時からの予定だった予選開始は2時間半近くも遅れての開始となった。
2番手のアタッカーとして早々に登場した佐藤琢磨は4周平均225.892マイル/hと期待していたほど伸びなかった。これは雨でラバーが流された直後の走行ということで、同情に値する。
第1セグメントの最速はパワーの228.844マイル/hだった。予選上位は軒並みシボレー・エンジン搭載車で占められ、ホンダの最上位はタグリアーニの11位と低迷した。
琢磨は同じホンダ・エンジンの強豪チップ・ガナッシのディクソン、フランキッティに続いての18番グリッドがほぼ確定した。
夕方4時で終了する予定だった予選第1セグメントは6時まで延長され、上位9台によるファストナイン・シュートアウトはその30分後に行われることとなった。9台のスピードは一旦リセットされ、一発勝負で上位9グリッドがシャッフルされる。
9位から順のアタックで5番目に登場したエド・カーペンターは228.261マイル/hをマークして場内を沸かせた。残り4人のドライバーもこれを上回ることは出来ず、カーペンターのインディ500初ポールが決定した。フロントローに並ぶあとふたりのドライバーはムニョスとアンドレッティとなった。