米国の自動車大手、フォードモーターは5月2日、米国ミズーリ州のカンザスシティ工場に、2000名以上を増員すると発表した。
今回の増員は、同工場で組み立てられる大型ピックアップトラック、『F-150』の販売が好調に推移していることを受けたもの。F-150を含む『Fシリーズ』は、米国のベストセラー車。2012年は前年比10.3%増の64万5316台を売り上げ、36年連続のナンバーワンに君臨する。
また、2013年1-4月で見ても、Fシリーズの米国販売は、前年同期比19.1%増の22万7873台と好調。そのため、フォードモーターはカンザスシティ工場に2000名以上を増員し、Fシリーズの主力車種、F-150の増産に乗り出す。
背景にあるのは、米国経済の好調さ。米国では好景気と低金利により、大型ピックアップトラックに顧客が戻りつつある。
フォードモーターの米国部門、ジョー・ハインリッチズ社長は、「F-150に対する顧客の需要は根強い。いまやピックアップトラック市場は、新車市場全体平均に対して、3倍の伸び」と語っている。