インディカーは5月6日、サンパウロの市街地コースで勝利したアンドレッティ・オートスポーツのジェームズ・ヒンチクリフと、2位に入賞したA.J.フォイトの佐藤琢磨、3位のマルコ・アンドレッティに関する特集を公開した。
佐藤琢磨とマルコ・アンドレッティは2012年のインディアナポリス500に挑んだ時、チャンピオンシップの順位でトップ5に入っていなかった。
インディカーシリーズの4分の1を終えた時点で、4つのレースで3人の異なる勝者を出したが、誰もチーム・ペンスキーやターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングといった強豪チームに属していなかった。
A.J.フォイト・レーシングのNo.14の車を運転する佐藤琢磨は、4月21日に行われたロングビーチでの初勝利を、5月5日のサンパウロ・インディ300でヒンチクリフに続く2位でフィニッシュすることによって裏付けた。
そしてマルコ・アンドレッティはアンドレッティ・オートスポーツNo.25のRCコーラの車で今季2度目の3位となり、4度目のトップ7内フィニッシュを記録した。
琢磨は昨年の最終ラップでダリオ・フランキッティをオーバーテイクする為に「攻撃しなければチャンスは無い」と挑んだが、結果を残せなかった。今回は13ポイントのリードを持ち込む。
「このチームは本当に素晴らしい仕事をしている。タクマはただ驚異的なドライビングをしているだけだ。今月は明らかに長い月で何が起こっても不思議ではないが、インディに向けて良い勢いを持ち込める」とチームディレクターのラリー・フォイトは語った。
4度のインディアナポリス500の勝者であり、チームの創設者であるA.J.フォイトは、「どこに行くにしても、いつもポイントをリードしていたいものだ。しかし我々はただより大きなポイントのリードを持ってレースを終えなければならない」と語った。
しかし、同サーキットでの4度目の勝利の記録を狙うフランキッティやエリオ・カストロネベス、また7度の挑戦で3度のトップ3フィニッシュをしたマルコ・アンドレッティといった有力なライバルがいる限り簡単なことではない。
「オーバルでは完全に異なるゲームになる。我々はただ良い車を持っていなければならない。勝てなかったとしても、良い結果を出してポイントを稼ぐことだ」とアンドレッティは語った。
アンドレッティ・オートスポーツのチームメートであるヒンチクリフはブラジルで勝利し、ポイント順位で4位にジャンプアップ。インディアナポリスにその勢いを持ち込む。
セントピーターズバーグとサンパウロの勝利で、バーバーとロングビーチのリタイアをサンドイッチするという上下の激しい成績を残しているヒンチクリフは「完走さえすれば勝てるという冗談を言い続けている。だから完走すればよい結果が期待できるはずだ。オーバルではアンドレッティ・オートスポーツは昨年、競争力のある車を持っていて、我々は冬の間にそれをさらに改良した。このブラジルでのレースのように、物事が思った通りに運ばなかったとしても、もし戦い続けて諦めないでいれば、トップになることができるだろう」と語った。