日野自動車の白井芳夫社長は4月25日の決算発表の席上、2013年度の国内トラック需要について「12年度と同じくらいのマーケットになるだろう」との見通しを示した。12年度は前年度を16%上回っており、高いレベルが続く見込み。
日野のまとめによると、12年度は普通トラック(積載量4トン以上)が16%増の約6万8600台、小型トラックも16%の伸びで約7万5700台だった。今年度もほぼ同等の市場が見込まれる背景として、白井社長は東日本大震災からの復興需要と、「02年から03年にかけての(排ガス規制による)大きな需要」の存在を挙げた。
ほぼ10年前に膨らんだ需要の代替期が12年度あたりから訪れており、白井社長は「2~3年は持続する」と見ている。日野は昨年度まで45年連続で普通トラックのトップシェアを確保した。13年度は国内向けのトラックとバス全体で1%増の4万4600台を販売目標に掲げている。