気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年4月25日付
●東証が新株価指数、利益率を基準世界初、年内にも導入(読売・1面)
●アップル神話岐路に、革新的商品見通せず(読売・10面)
●任天堂364億円赤字ゲーム機ふるわず(読売・10面)
●まるで安売り禁止令、消費増税転嫁法案(朝日・1面)
●戦略車信頼損なう 三菱リコール業績に悪影響も(朝日・11面)
●社説、三菱自リコール、隠蔽体質の改善を急げ(毎日・5面)
●車国内生産905万台、昨年度エコカー補助で4年ぶり大台(毎日・7面)
●三菱自が上方修正、3月期決算見通し(産経・11面)
●苦戦する日の丸エコカー、新興国でVW先行許す、中国での巻き返し焦点(日経・2面)
●インドネシアに新工場、豊田自動織機、来年稼働、エアコン部品を増産(日経・11面)
●3月期決算、プロに聞く注目点、「トヨタ復活」に関心高く(日経・15面)
ひとくちコメント
国内自動車メーカー8社の集計によると、2012年度の国内生産が4年ぶりに900万台を回復。海外生産台数は、合計で前年度比14.6%増の1530万654台。このうち、トヨタ自動車など5社が過去最高を更新したという。
きょうの各紙が図表付きで取り上げているが、毎日と東京は国内生産が中心。年度前半のエコカー補助金に支えられ、トヨタ、ホンダなど6社が前年実績を上回ったことが大きいようだ。また、ホンダの軽自動車の販売が2.2倍の36万2344台になるなど、軽自動車の好調ぶりも見逃せない。
一方、産経と日経は海外生産を見出しに報じている。主力の北米や東南アジアでの生産が増え、日中関係の悪化でふるわなかった中国の減少を補ったとしている。
その中国市場については、現地に工場を持たないダイハツと富士重工を除く6社の中国での生産は軒並みマイナス。販売も同様に落ち込んでいる。
きょうから自動車各社の2013年3月期の決算発表が始まる。三菱自動車が業績見通しを大幅に上方修正したように、久々に各社の好決算が見込まれている。注目される今期の業績予想では1ドル100円寸前で足踏みしている為替の動向と、苦戦する中国事業の巻き返し戦略が焦点になるとみられる。