国土交通省は、「川下り船の安全対策ガイドライン」を策定した。
2011年8月17日に天竜川で発生した川下り船第11天竜丸転覆事故を受けて、2012年12月21日に運輸安全委員会から事故調査報告書が公表された。こうした事態から海事局に安全対策検討委員会を設置、具体的な安全対策について検討してきた。
3回にわたる検討委員会での議論と国民から寄せられたパブリックコメントを踏まえ、ガイドラインを策定した。
ガイドラインは安全を確保するため、運航中止基準の設定による運航管理の充実や船頭の操船技能水準の確保、危険箇所の把握と社内情報共有方策、救命胴衣の着用の徹底方策、捜索救助体制の構築などの取り組みを徹底するよう求めている。
例年実施している「小型船舶の安全キャンペーン」の一環として、全国の川下り船に対し、4月15日から地方運輸局の職員などがガイドラインを活用した安全指導を実施する。