アウディのドイツ本社は4月8日、3月の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は、3月としては過去最高のおよそ14万7700台。前年同月比は3％増と、引き続きプラスを維持している。
市場別では、信用不安の欧州が、前年同月比3.2％減の8万2800台と、3か月ぶりに前年実績を下回った。このうち、地元ドイツは1.7％減の2万4701台と、3か月ぶりに前年実績を割り込む。
ドイツを台数で上回ったのは英国。3月は2万4913台を売り上げ、前年同月比は8％増と3か月連続で増加した。フランスは5163台にとどまり、前年同月比は17％減。スペインは6.5％減の4061台と、3か月ぶりに前年実績を下回る。イタリアは11％減の4707台と、2か月連続で減少。ロシアは10.3％増の3753台と、引き続き好調だ。
アジアパシフィック地域は3月、前年同月比11.6％増の4万2800台と、伸び率が2桁台に回復。このうち、中国（香港を含む）は3万4864台を売り上げ、前年同月比は10.7％増と2か月ぶりに増加した。米国は、3月としては過去最高、そして月販記録としても過去2番目に多い1万3253台を販売。前年同月比は14.4％増と、27か月連続で前年実績を超えている。
アウディによると、欧州では、『A4アバント』や『Q3』、『Q5』が人気。米国では、Q5や『Q7』が支持されたという。中国では、ロングホイールベース仕様の『A6L』が販売の中心。
アウディの2013年1‐3月世界新車販売は、前年同期比6.8％増のおよそ36万9500台と、第1四半期としては過去最高。同社のルカ・ディ・メオ営業担当取締役は、「第1四半期の記録的販売を土台に、今後もこの好調な販売傾向を持続したい。2月に投入した新型『A3スポーツバック』が、目標達成に貢献するだろう」と語っている。
