アウディの主力SUV『Q5』に、最高出力600馬力を超えるハイパフォーマンスモデルが設定される可能性が浮上した。
その正体は、シリーズ最強モデルとなる可能性がある「RS Q5」だ。ドイツ・ニュルブルクリンク周辺で開発車両が初めて捉えられ、現行の「SQ5」を大きく上回る性能が期待されている。
◆SUVラインアップの高性能化が進む
アウディは現在、SUVラインアップの高性能化を進めている。先日もコンパクトSUV『Q3』の高性能版とみられる「SQ3」の開発車両が捉えられた。今回姿を現したのは、その上位に位置するQ5の高性能モデルとみられるプロトタイプだ。
注目されるのは、今回の開発車両がクーペスタイルの「Q5スポーツバック」ではなく、通常のSUVボディを採用している点だ。ルーフラインは後方まで比較的水平に伸び、広い室内空間や実用性を維持しながら、高い走行性能を追求するモデルとなりそうだ。
◆SQ5ベースのプロトタイプ
アウディ RS Q5 プロトタイプベースとなるのは現行SQ5とみられる。ただし、今回確認されたプロトタイプは、通常のSQ5とは異なる外観上の特徴を備えている。
まず目を引くのがフロントマスクだ。大型のシングルフレームグリルには専用のメッシュパターンが採用されるとみられ、フロントバンパーも大幅に変更されている。特に左右のエアインテークは縦方向に大きく拡張されており、通常のSQ5とは異なる表情を見せる。高出力パワートレインやブレーキシステムの冷却性能を確保するため、機能面でも大幅な改良が図られている可能性がある。
サイドビューでは、大きく張り出した前後フェンダーが特徴だ。ホイールアーチは通常モデルよりワイド化されているように見え、トレッドの拡大を示唆している。テスト車両には大径アルミホイールが装着されている。市販モデルではRS専用デザインのホイールに加え、高い制動力を発揮するブレーキシステムが採用されると予想される。
◆リアエンドに「RS」の象徴が!
今回のプロトタイプがRSモデルである可能性を示す特徴が、リアエンドにも見られる。リアバンパー下部には、左右に大径の楕円形エキゾーストパイプが配置されている。これはアウディの高性能モデル「RS」シリーズを象徴するデザインのひとつで、SQ5とは明確に異なる点だ。
さらに、リアスポイラーやバンパーも専用設計となる可能性がある。現段階ではカモフラージュによって細部が隠されているものの、通常モデルよりスポーティなリアビューとなることが予想される。
アウディ RS Q5 プロトタイプ
インテリアについては現段階で詳細が明らかになっていないが、基本構成は現行Q5シリーズを踏襲するとみられる。
11.9インチのデジタルメーターと14.5インチのセンターディスプレイを組み合わせたデジタルコックピットを採用し、オプションで助手席用ディスプレイも設定される見込みだ。
さらに、RS専用スポーツステアリングホイールや、体を支える性能を高めたスポーツシート、専用バッジなどが採用され、通常モデルとは異なる室内空間になると予想される。
◆パワートレインはPHEV?
最大の注目点はパワートレインだ。新型RS Q5には、『RS5』と共通のプラグインハイブリッドシステム(PHEV)が搭載される可能性が浮上している。このシステムは、2.9リットルV型6気筒ツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせたもので、25.9kWhのリチウムイオンバッテリーと8速ATを採用する。
RS5ではシステム最高出力639ps、最大トルク825Nmを実現しており、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は250km/hに達する。仮にRS Q5にも同等のパワートレインが搭載されれば、最高出力600psを大きく超える高性能SUVが誕生する可能性がある。
◆新世代のRSモデルになるか
アウディ RS Q5 プロトタイプまた、RS5では電気のみで最大約84kmを走行できるとされており、RS Q5でも日常走行をEVモードでこなせる実用性が期待される。
従来のRSモデルは、高いエンジン性能と走行性能を特徴としてきた。今回のRS Q5は、電動化による環境性能と高い動力性能を両立する、新世代のRSモデルとして登場する可能性がある。










