WRCは4月6日、シトロエン『DS3』 WRCのドライバー、ダニ・ソルドが、およそ10万人の観客を集めた6.34キロメートルのファフェ・ラリースプリントで、フォード『フィエスタRS』を駆るマッズ・オストベルグを1秒差で押さえて勝利したことを伝えた。
「雰囲気は驚くほどだった。そして車の感覚は本当に良かった。最初の山道で、自分はセットアップに完全な自信を持っていなかったが、終盤で車はパーフェクトだった。ジャンプはクレージーで、我々はオストベルグの前でフィニッシュできて幸せだった。困難なスウェーデンとメキシコの後、我々にとって良い結果だった。ポルトガルでも同じような結果が出せるように頑張りたい」と勝利したソルドは語った。
フォード『フィエスタ』を駆るマルティン・プロコップが3位に入り、最終ヒートでスピンを起こした『ポロR』WRCを駆るフォルクスワーゲンの新しいワークス・ドライバーであるアンドレアス・ミケルセンが4位に入賞した。
そして次の週のWRCデビューに備える元F1ドライバーのロバート・クビサはシトロエンDS3 RRCを駆って5位に入った。
「今回はユニークな経験で、まだ髪の毛が(興奮で)逆立っている。観客は信じ難いほどで、彼等の歓声はエンジンの音を掻き消してしまった。ジャンプでは観衆の叫びで空へ送り出され、まるでスカイジャンピングのようだった。ただ驚くばかりだ」とミケルセンは興奮しながら語った。
この前哨戦が終わり、ドライバー達の焦点は4月11日から始まるラリーポルトガルに移されることとなる。
ファフェ・ラリースプリントの結果(トップ5)
1.ダニ・ソルド(シトロエンDS3 WRC):3分39秒3
2.マッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC):1.0秒遅れ
3.マルティン・プロコップ(フォード・フィエスタRS WRC):10.4秒遅れ
4.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC):17.0秒遅れ
5.ロバート・クビサ(シトロエンDS3 RRC):17.9秒遅れ