2013年SUPER GTシリーズが岡山国際サーキットで開幕。予選日の6日は荒天に見舞われ、赤旗中断が相次ぐ混乱気味の展開となったが、そのなかでGT500クラスはニスモGT-R、GT300クラスはスバルBRZが、それぞれポールポジションを獲得している。
今年からQ1~Q2という2セッション制のノックアウト方式となった予選は、GT300のQ1から始まり、GT500-Q1、GT300-Q2、そしてGT500-Q2と進んでいくスケジュール。だが、最後のGT500-Q2は雨があまりにも激しくなったために中止となり、GT500に関してはQ1の結果を予選総合結果とする措置がとられた。
ポールを獲得したのは、2年連続チャンピオンコンビの柳田真孝&ロニー・クインタレッリ。今季は同じニッサン陣内でニスモチーム(#23 MOTUL AUTECH GT-R/タイヤはミシュラン)にコンビ移籍したふたりが、新天地での初戦を勝利への最短距離からスタートすることとなった。Q1でトップタイムを出した柳田はポール確定直後、TV中継のマイクに対して「冷静に状況を把握して走り切ることが大切だった。移籍して最初の予選なので、チームの信頼を得るという意味でも、よかったと思います」と答えている。
マシン的にはレクサスSC430勢、タイヤ的にはブリヂストン勢が苦しんだ印象の予選となり、2位はホンダ/ダンロップの#32 Epson HSV-010(道上龍&中嶋大祐)、3位はニッサン/ヨコハマの#24 D’station ADVAN GT-R(安田裕信&ミハエル・クルム)だった。
Q2まで行なわれたGT300は、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也&佐々木孝太)がポールポジション。Q2では上位3車による雨中の熾烈なタイムアップ攻防が展開されたが、最終的には佐々木が後続を1秒以上突き放してポール獲得を果たしている。参戦2年目のBRZは今季からミシュランを履いており、同社にとっては開幕ダブルポールというかたちになった。2位はニッサン/ヨコハマの#3 S Road NDDP GT-R(星野一樹&佐々木大樹)、3位はメルセデス/ダンロップの#11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸&ビヨン・ビルドハイム)。
開幕勝利を飾って、シリーズの主導権を握るのはどのマシンか。翌7日も雨の影響が懸念されるが、82周(約300km)の決勝レースは14時スタート予定となっている。