GMの高級車ブランド、キャデラックは3月26日、新型『CTS』の概要を明らかにした。実車は3月27日(日本時間3月27日深夜)、米国で開幕するニューヨークモーターショー13でワールドプレミアされる。
CTSは、キャデラックブランドのミッドサイズ車。現行モデルは2世代目で、2008年に発表された。セダン、ワゴン、クーペの3ボディ、そしてスポーツ版の『CTS‐V』と、ワイドなバリエーションを誇る。新型は、まずは4ドアセダンが登場した。
新型CTSは、小型FRスポーツセダンの『ATS』に導入されたキャデラックの最新デザイン言語を採用。ボディサイズは、全長4966×全幅1833×全高1454mm、ホイールベース2911mm。米国ではミッドサイズのスポーツラグジュアリーセダンに分類され、BMW『5シリーズ』などと競合する。
新型のエンジンは3種類が用意されるが、最上級の「CTS Vスポーツ」グレードには、新開発の3.6リットルV型6気筒ガソリンのツインターボユニットを搭載。このエンジンは、最大出力420ps/5750rpm、最大トルク59.5kgm/3500-4500rpmを発生。リッター当たり118psという力強いエンジンだ。GMによると、同社のV6エンジンとしては、最もパワフルだという。
また、トランスミッションは新開発のパドルシフト付き8速AT。8速ATは、キャデラックでは初となる。CTS Vスポーツは0‐96km/hを4.6秒で駆け抜け、最高速は274km/hに到達する。
また、新型は軽量化も推進。ドアの構造をアルミ製にするなどして、ボディを大型化したにもかかわらず、先代よりも軽くなった。前後重量配分は、ほぼ50対50と、理想的なバランスも追求している。