運輸審議会、札幌市電の環状線化計画を軽微事案に認定

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札幌市電の路線図
  • 札幌市電の路線図
  • 環状線化によって中間停留場となる札幌市電すすきの停留場

国土交通大臣の諮問機関である運輸審議会は3月7日、札幌市が申請している市電の環状線化について、国土交通省設置法第15条第3項に基づく軽微な事案と認定した。

現在の札幌市電は、市営地下鉄南北線の大通駅に近い西4丁目停留場から中央図書館付近まで南下し、再び北上して南北線すすきの駅に近いすすきの停留場までの8.4kmを結んでいる。

西4丁目停留場とすすきの停留場は、直線距離で400m弱しか離れていない。このため、この区間を短絡する軌道を敷設し、市電を環状線化する構想が浮上。札幌市は地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(地域公共交通活性化法)に基づく軌道運送高度化実施計画として環状線化の計画を取りまとめ、国土交通大臣に申請していた。

運輸審議会は、収支の見通しや関係機関との調整状況などについて検討した結果、法律上の問題などは認めらないなどとして軽微事案に認定したとしている。これにより、国土交通大臣は運輸審議会に諮ることなく、軌道運送高度化実施計画の認定を判断することが可能となった。

《草町義和》

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