東京急行電鉄(東急)と日本信号は3月6日、ワイヤーロープを用いたホームドアの試験運用を夏頃から実施すると発表した。田園都市線つきみ野駅の下りホームに設置する。
このホームドアは「昇降スクリーン式ホームドア」と呼ばれるもの。約10m間隔で柱を設置し、柱の間に張られたワイヤーロープが列車の到着、出発に合わせて昇降する。韓国・光州(カンジュ)地下鉄1号線の鹿洞(ノクトン)駅に採用例がある。
柱の間隔が広いことから、乗降ドア数の異なる車両が混在している路線で採用しやすく、構造が単純で従来のホームドアより導入コストが安いなどの利点がある。
今回の試験運用は国土交通省の鉄道技術開発費補助金を活用。実用化を意識した検証を行うため、ホーム全長約200mに設置する。