【スマートエネルギーWeek13】潮力と風力を使う洋上設置のハイブリッド発電装置

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
三井海洋開発の潮流・風力発電装置『skwid(スクウィッド)』
  • 三井海洋開発の潮流・風力発電装置『skwid(スクウィッド)』
  • 上部にはダリウス型の風車が。
  • 下部(水面下)にはサボニウス水車を装備。潮力と風力の両方で発電する。
  • ダリウス型の風車は低重心構造となっており、荒波にも強い。
  • 発電機は浮体中央にあり、メンテナンスしやすい構造。
  • 浮体の傾きは発電部に影響を与えない構造となっている。
  • サボニウス水車は潮力以上のスピードが出ないため、海の生態系にも影響しない。

三井海洋開発は洋上に設置する浮体式の潮流・風力発電装置『skwid(スクウィッド)』を出品した。浅瀬に設置し、潮流と風力の両方を利用することで、確実に発電するシステムとなっており、現在は1機目の建造を行っているという。

skwidは浮体の下部、水中部分にサボニウス水車を、上部にダリウス型の風車を備えたハイブリッド発電装置だ。

サボニウス水車はゆるやかな潮流でも確実にとらえる構造となっており、潮流以上のスピードを出さないため、海の生態系に影響を与えることもないという。また、この水車が起動時のエネルギーとなって風車に回転を伝達することから、起動時の外部電源が不要というのも特長のひとつとなっている。

風車部分は縦長の受風面を持つダリウス型。風向きの変化に強く、一般的な風車よりも重心が低いため、洋上での復元性には優れている。

発電機は浮体中央にあり、傾斜による影響を受けず、メンテナンスも実施しやすくなっている。

同社では離島向けの独立電源や、災害時の非常電源用途として売込みを図っていくとしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集