日産自動車が1月、デトロイトモーターショー13で初公開した『リーフ』の2013年モデル。この『リーフ』初の大幅改良モデルに関して、米国での電費性能が公表された。
これは日産自動車の米国法人、北米日産が、米国EPA(環境保護局)の認定を受けて明らかにしたもの。EPAはEVやプラグインハイブリッド車など、モーター走行する車の換算燃費として、MPGeという単位を導入。リーフの2013年モデルは、このMPGeが向上している。
北米日産によると、2013年モデルのリーフの電費性能は、市街地130 MPGe、高速102 MPGe、複合モード116MPGe。従来の2012年モデルと比較して、市街地23%、高速11%、複合モード17%の電費性能向上を果たした。
また2013年モデルが、1回の充電で航続可能な距離は、最大75マイル(約121km)とアナウンス。これも従来の2012年モデルと比較して、3%向上している。
リーフの2013年モデルは、大幅改良と同時に、日本からの輸入を現地生産に切り替え。米国テネシー州スマーナ工場で組み立てを行い、バッテリーも現地で生産する。
大幅改良の内容は、2012年11月に発表された日本仕様に準じる。モーターやインバーター、DC/DCコンバーターなどの高電圧ユニットを一体設計し、全体で容積を30%、質量を10%コンパクト化。さらにバッテリーモジュールとケース構造の合理化、各部パーツの見直しで、従来比で約80kgの軽量化を実現した。さらに、回生ブレーキシステムの制御変更によって、エネルギー回収量を増加。省電力暖房システムなどの採用の効果も手伝って、満充電時の最大航続距離を引き上げている。