運輸安全委員会、787型機の電気配線で設計ミス「発火との関連性は低い」

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ボーイング・787 ANA仕様
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国土交通省運輸安全委員会は、ボーイング787型機の機体の電気配線に設計ミスがあったことを明らかにした。ただ、バッテリー発火原因との関連性は低いとしている。

同委員会は全日本空輸(ANA)が運航する787型機で煙を感知し高松空港に緊急着陸した事故を重大インシデントに認定、事故原因などを調査している。

ANAが運航する787型機は機体の両端部と尾部にあるナビゲーションライトが全てのスイッチがオフだったものの、点灯していた。補助動力装置(APU)バッテリーの電源コネクターを外すと消えた。

このためメインバッテリーの母線にAPUバッテリーが回路を経由してつながっていたと考えられ、電気配線の設計ミスが原因と見られる。この機体は開発段階の試験飛行に使用されたもの。ボーイングは、2011年11月には設計ミスを把握、設計図を改修したが、事故機では改修されていなかった。ANAが保有する他の787型機でも同様に配線ミスを改修しないままのものが見つかっている。

同委員会では電気配線の設計ミスは、バッテリーが発火した事故との関連性は薄いと、見ている。ただ、フライトレコーダーの電圧計測データには影響したと見られる、引き続き詳細な調査を行う。

《レスポンス編集部》

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