JR貨物が発表した1月の輸送動向によると、荷動きは前年に東日本大震災に伴う一部メーカーの生産減影響による反動増があったものの、海外の景気減速を受けて輸出を中心に生産が減少、月全体では前年を下回った。
1月は、首都圏、新潟・秋田地区の大雪による輸送障害などにより、月全体で高速貨136本、専貨6本が運休となった。
コンテナ貨物は、紙・パルプ、エコ関連物資が前年を上回ったものの、化学薬品、自動車部品などが前年を下回り、全体では前年同月比0.6%減の149万4000トンとなった。
品目別では、紙・パルプは震災により被災した生産拠点の復旧、エコ関連物資は災害廃棄物の広域処理の進展により、それぞれ増送となった。一方で、化学薬品は一部顧客の輸送中止などにより大きく減送となった。自動車部品は国内需要の減少により同7.7%減の7万2000トンと減送となった。
車扱貨物は、一部区間での輸送終了に伴って減送となった石油を始め、全品目で前年を下回り、全体では同9.1%減の102万2000トンとなった。