ADAC(ドイツ自動車連盟)は、2013年で9回目を迎えるイエローエンジェル賞を発表、ボッシュの燃料噴射テクノロジーを採用した車両2モデルが同賞を受賞した。
イエローエンジェル賞は自動車部門で最も権威ある賞の1つ。「自動車」「イノベーション&環境」「フューチャー」「品質」「パーソナリティ」の計5つの部門が設けられている。
今回、ボッシュのコモンレールシステムを装備したBMW『520d Efficient Dynamics Edition BluePerformance』は「カー・オブ・ザ・フューチャー」部門大賞を、フォルクスワーゲン『eco up!』は「イノベーションと環境」部門の「ベストイノベーション」賞を獲得した。
ボッシュはフォルクスワーゲンとともに、eco up!の1.0リッター3気筒エンジンに採用されている燃料噴射テクノロジーの開発に取り組んできた。このためにボッシュは、 天然ガス/ガソリン用のエンジンマネジメントシステム、インジェクター、ガソリンレール、ラムダセンサーシステムと平均圧温度センサーを提供。eco up!はわずか2.9 kgの天然ガスで100kmを上回る走行距離を実現しているが、CO2排出量に換算すると、1kmあたり79gに相当。天然ガスの燃焼の場合、CO2排出量をガソリンよりも最大25%削減できるため、環境に与える影響が少なく、車両のCO2排出量をバイオガスよりもさらに抑えることができる。
また、BMW 520d Efficient Dynamics Edition BluePerformanceは、ボッシュのCRS2-18コモンレール噴射システムを搭載。噴射圧が1800barの同システムは、ノイズと振動が抑えられており、4気筒ディーゼルエンジンのドライビングダイナミクスの向上に大きく寄与する。100kmあたりの平均燃費はわずか4.5リッター。最大出力184psを発生し、CO2の排出量は、1kmあたり119gとなる。