日産自動車が発表した2012年4月〜12月(第3四半期)の連結決算は、当期純利益が、前年同期比12.7%減の2323億円の減益となった。
売上高は、同0.8%増の6兆7551億円で増収となった。上期のグローバル販売台数は同6.0%増の363万5000台だった。
売上台数の増加や購買原価低減等による増益はあったものの、販売費の増加や研究開発費の増加により、営業利益は同18.4%減の3491億円となった。売上高営業利益率は5.2%。また、デリバティブ収益の減少はあったものの、為替差損が為替差益に転じたことで、経常利益は同12.5%減の3646億円となった。
日産のカルロス・ゴーン社長は「第3四半期の実績は、期待に沿ったものではなかった。主な要因は、業界全体が影響を受けた欧州の事業環境、日本メーカーに影響した中国の厳しい市場環境や当社が直面した米国での熾烈な販売競争だ。当社は今後、いくつかの重要な商品の発売を控えており、円高の是正もさらに進むと期待している。また、業績改善のための重要な組織改編も速やかに実行した。これらにより、年度の業績見通しは達成できると確信している」とコメントしている。