気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年2月7日付
●東電、国会事故調に虚偽、福島第一、現地入り妨げる(朝日・1面)
●終値もリーマン後最高値、1万1400円台、上げ幅400円超す(朝日・1面)
●三菱重に事務系社長、宮永氏昇格、41年ぶり(朝日・8面)
●アクア新車販売首位、1月国内、4カ月連続(毎日・7面)
●富士重工業績予想過去最高に修正/マツダ円安で最終益260億円(毎日・7面)
●米、日本にシェールガス、来月にも輸出許可、17年めど開始(日経・1面)
●タイの生産能力5割増、ホンダ新工場発表、輸出拠点にも(日経・11面)
●タイで研究開発強化、日産,東南アジア向け車種移管へ(日経・11面)
●ジャトコ メキシコに第2工場、変速機、200億円投資、ダイムラーに16年から供(日経・13面)
●いすゞ、6年ぶり最高益、4-12月営業、国内のトラック販売好調(日経・15面)
●ガソリン価格上昇続く、原油高・円安・輸入減で(日経・18面)
●訃報・日産の経営に影響力、塩路一郎氏(日経・39面)
ひとくちコメント
「備えあれば憂いなし」ということなのだろう。マツダの山内孝社長は2013年3月期第3四半期の決算発表の中で「(為替変動については)ある日突然何が起こるかわからない」と述べて、「グローバル最適調達」「外貨建て調達活動の拡大による、為替変動の耐性強化」などに取り組み、「為替が変動しても振り回されないように構造改革プランを着実に進めていきたい」と慎重な姿勢を崩さない。
それでも、海外生産比率が低く輸出依存型のマツダにとって超円高の是正は追い風。13年3月期連結営業利益予想を従来の250億円から450億円に上方修正。しかも、足元の為替水準が3月末まで続くと、山内社長は「推計で営業利益が、(さらに)100億円程度増える可能性がある」と語った。
四半期決算で自動車メーカーのトップ自らが発表するのは山内社長だけであり、発言にも重みを増す。だが、「就任後これまで一度もいい思いをしなかった」と嘆いてばかりいたが、今期こそは、予想どおり達成すれば、リーマン・ショック直後の08年3月期以来5期ぶりの最終損益で黒字化となる。