ホンダの岩村哲夫副社長は1月31日、2013年3月期第3四半期決算の会見で、中国での自動車販売について「当初、春節(2月9日~15日)頃に戻ると思ったが、それよりも回復が遅くなっている」と渋い表情で話した。
生産についても、11月~12月初旬には通常の生産に戻ると見ていたが、実際には12月~1月までかかってしまったという。そのため、2012年の販売台数が激減する結果となった。例えば、東風ホンダは目標34万台に対して28万2000台、広汽ホンダが目標40万台に対して31万6000台だった。
結局、日本からの輸出分を含めたトータル販売台数は60万台超で、目標の75万台を大きく下回ってしまった。「今年は昨年の目標をなんとかやりきりたい」と岩村副社長は強い口調で話したが、日中問題との関係もあって、文字通り予断を許さないといった状況だ。ホンダとしては、1台1台丁寧に売っていくのみである。