宇宙船のダンピングテクノロジーをF1レーシングカーに応用

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1月31日、欧州宇宙機関(ESA)はESAの宇宙船に使用されている特殊なラバーを応用したダンパーを持つ、F1レーシングカーのイメージを公開した。

フランスのツーロンを基盤とするSMAC社は、宇宙からレーシングサーキットまで、敏感な機械のクッションとなる特殊なゴムの生産を専門としている会社である。

宇宙においてこのSMACの特別なマテリアルは、ロケットの先端から人工衛星が射出される際、または爆発性のカップリングが離れる際の火薬装置によるショックを和らげる目的で使用される。ESAはSMACと協力して、国際宇宙ステーションに物資を供給するESAのオートメーテッド・トランスファー・ビークル(ATV)のダンピング・テクノロジーの開発を行った。

そしてその特別なマテリアルと全く同じものが、「スマクバンプ」としてF1のレーシングカーにも使用されている。650キログラムのハイ・パフォーマンス・マシーンは時に800キロメートルの距離を300キロ毎時のスピードで疾走し、SMACの開発したマテリアルに絶好のテストの場を与えることになる。

「我々のラバー・パーツによって、F1マシンのより良いパフォーマンスとチューニングが可能となる。かなり高額ではあるが、車のハンドリングに非常に重要なパーツになっているようだ」とSMACの代表取締役であるフィリッペ・ロバート氏は語った。

《河村兵衛》

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