スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に参加したナジブ・ラザク首相は、55億リンギ規模の投資に関する協議を多国籍企業の代表との間で行ったことを記者団に対して明らかにした。
ナジブ首相は伊藤忠や韓国ハンファ・グループ、独エボニック・インダストリーズの代表らと会合を行った。
伊藤忠はジョホール州ペンゲランにおける石油精製・石油化学コンビナート(RAPID)プロジェクトに強い関心を寄せているという。ハンファ・グループは太陽電池メーカー独系Qセルズのマレーシア子会社の買収を検討しているという。投資予定額は14億リンギ規模で、向こう8年間で30億リンギの投資が見込まれるという。
また、エボニック・インダストリーズはRAPIDにおいて国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)と事業提携を行うことを提案したという。投資の規模は40億リンギにのぼる見通しで、1年間に渡り調査を行う計画だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、1月26日)