【オートモーティブワールド13】大阪生まれの電動三輪車はひと味違う

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ケイズ技研の三輪車(オートモーティブワールド13)
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大阪のベンチャー、ケイズ技研はオートモーティブワールド13にユニークな電動三輪車を出展した。それは車体を傾けることができるシンクロシステムを搭載したもので、これまでにない画期的な乗り物だ。

通常、トライクのような三輪車は後輪が地面に対して直角に固定しているので、運転するときには注意しなければいけない。オートバイのような感覚でカーブを曲がっていくと、遠心力によって転倒する危険性があるのだ。そのため、独特の運転技術が必要である。

しかし、この電動三輪車は後輪が地面に対して自由に角度が変えられるようになっているので、カーブもオートバイのように車体を傾けながら曲がることができる。「二輪の快適性と三輪の安全性を兼ね備えた乗り物と言っていいでしょう」と同社の稼農公也代表。このシンクロシステムは特許を取得済みとのこと。

主な仕様としては、全長180cm、全幅70cm、全高125cm、重量約85kgで二人乗り。バッテリーはリチウムイオン電池で、6時間の普通充電で約40kmの走行が可能。普通自動車免許を持っていれば、誰でも運転できる。

最近、自転車版も開発した。というのも、年配者のなかには自転車のような乗り物でないとダメだという声が多かったからだ。しかも、「車体を傾けて走ることは、バランス感覚を養うのにもいい」ので、アンチエイジングにも結びつき、高齢者にとって最適な乗り物かもしれない。今後は、この技術を応用したシニアカーを開発していく計画だ。

「うちはあくまでもエンジニアリング会社なので、販売はほかの会社に任せようという方針でいまその会社を探しているところです」と稼農代表は話し、すでに引き合いが数件あるそうだ。

《山田清志》

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